フランクフルトのシラー像

DSC00603フランクフルトの公園に
立っているこの像。

こちらはゲーテと同時代を生き
ゲーテと並ぶドイツ古典主義の
代表者と言われる

シラー

の銅像になります。

右手にペン
左に本

を持っていますが、彼もゲーテが
書いた現代も出版されている

「若きウェルテルの悩み」

に影響を受けた人物の一人。

ゲーテと同じように

詩人
歴史家
劇作家
思想家

として活動します。

シラーの処女作は「群盗」ですが
この本も200年後の現代でも
読み継がれている代表作。


権力に反抗する犯罪者が主人公の作品ですが
この本が発表された頃は、まだフランス革命前で


絶対王政
貴族ばかり贅沢

というような時代のため当時は
より支持されたのかもしれません。

彼は匿名にて、この本を発表しましたが
権力から目を付けられるのを恐れての
行為なのかもしれませんね。

しかし、その後

2週間独房
医学書以外の著作禁止
亡命生活

と波乱の日々が待ち受けます。

世の中に都合の悪い著作をする者は
潰されるような構図は、いつの世も
変わりませんね、ほんとに。

亡命生活でも、数多くの作品を書いた
シラーですが、創作活動が加速し転機と
なったのが、ゲーテと出会ったこと。

すっかり意気投合し、ゲーテとの競演で
次々と作品を発表していきます。

すると、今度は貴族の仲間入りを果たし
フォンが付いてフォン・シラーとなるのだから

独房生活など、一時的に地に落ちても
何がおきるか分かりません。

ちなみにフォンというのは、ドイツ語圏で
王侯貴族の姓の初めに関する称号として
使われます。

ゲーテもフォンを名乗ることのできた人物で

誕生時は

ヨハン・ヴォルフガング・ゲーテ

でしたが、後に

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

となります。

独房に入れられるなど、波乱の人生でしたが
現代でも語り継がれる多くの作品を世に残したシラー。

病に倒れて闘病生活中も
最後まで執筆をしていたそうです。

よく画家や陶芸家が死の直前まで
創作をしたなんて話を聞きますが
作家シラーも同じですね。

先日亡くなったラーメンの鬼「佐野実」さんも
病院の床でもラーメンを食べて、出店計画も
練っていたようですが、

ジャンルは何であれ、その道を極めた人は
根本的に共通する部分を感じます。

ドイツ詩の手本とされ

ドイツの教科書に掲載され

授業では暗誦されられるというシラーの作品。

最後に

そんなドイツの詩人・劇作家シラーの
語録を、いくつか記載しておきます。

DSC00603「太陽が輝くかぎり、希望もまた輝く」

「勇敢な男は自分自身のことは最後に考えるものである」

「幻想は短く、後悔は長い」

「悪い種子からは悪い実ができる」

「夢見ることをやめてはいけない」

「人は幸運の時は偉大に見えるかもしれないが、 真に向上するのは不運の時である」

「単純なことを完璧にやり続ける忍耐力の持ち主だけが、偉大なことを成し遂げる」

「人生はほんの一瞬のことに過ぎない。 死もまたほんの一瞬である」

「高い志向は、しばしば子供じみた遊びの中にある」

「小心者は成功する率が少ない」

「友情は、喜びを二倍にし、悲しみを半分にしてくれる」

「酒は何物をも発明しない。ただ秘密を喋るだけである」

「幸福には翼がある。つないでおくことは難しい」

「人は大きな目的を持ってこそ、大きくなれる」

「その人間が偉大かどうかは、その人の志で決まる」

「平等は、人道の神聖な法則である」

「持てる者は失うことを知り、幸せは苦しみを知る」

「人生は退屈すれば長く、充実すれば短い」

「神は、もはや人間の力では助けられない時のみ助ける」

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