フランクフルトのパウルス教会

DSC00561こちらはプロテスタントの教会である

パウルス教会
(パウロ教会)

1833年に建てられた教会ですが
第二次世界大戦で完全に消失して
しまいます。

なので、現在の教会はオリジナルではなく
戦後、修復された新しいものになります。

まだ100年も経過していないので
ヨーロッパに残るオリジナル物の
古い教会と比べたら
見た目がほんと新しいです。

この教会は1848年5月にドイツの
自由と統一を図ろうとした

憲法制定ドイツ国民議会

が開かれたことで有名。

これまでの社会というのが、フランス革命以前の
体制に戻そうとした権力集中というか
自由主義・国民主義を抑圧しようとした

悪名高き?

ウィーン体制

だったわけです。

歴史をたどれば独裁みたいな国民を
抑圧するような制度は長続きしないわけで

このウィーン体制も、クリミア戦争で崩壊。

体制を支えたメッテルニヒは
亡命に追い込まれます。

ちょうど、この時期は

「オーストリアのウィーン三月革命」
「プロイセンのベルリン三月革命」

などなど、各地で自由主義が高まりました。

そんな混乱の世の時期に、自由を勝ち取るために
このパウロ教会で憲法制定ドイツ国民議会が
開催されることとなります。

しかし・・・

当時、君主主義のプロイセン国王が
自由主義的な憲法など受け入れる事はなく

各国で起こった革命を期に高まった
自由主義的なドイツ統一は失敗に終わります。

この教会は、あまり足を運ぶ人がいないほか、

地球の歩き方では地図のページに

パウルス教会

とだけ書かれて掲載されている
だけですが、

もし当時、憲法改正でドイツ統一に
成功していたら、

歴史を変える舞台となった場所!!

ということで、もう少し有名なスポットに
なっていたかもしれませんね。

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