ルーベンスの油彩画「ヘンリー4世のイヴリーの戦い」

この絵画は制作途中では
ありますが

ゆえにルーベンスが、
どのようにして絵画を

構築していくのかを
明確に垣間見る事ができる
貴重な資料と言えます。

ご覧の通り、細かく
書かれている部分もあれば、

そうではない部分も
混在しています。

また、ルーベンスは、
この作品をどのような

構成に仕上げるか模索して
いたと考えられる点が

中央のヘルメットを
かぶった兵士から
垣間見る事ができますが、

普通ではありえない姿、
3本の腕が描かれていたり

2本の武器が描かれて
いたりします。

背景の戦闘シーンを
描くために、

ルーベンスは、歴史的な
戦闘場面を描いた絵画で
知られている

ピーテル・スネイエルス(1592-1667)

に、アドバイスを
求めたそうです。

ルーベンスは、恐らく
最終段階になったら

ピーテルにも仕上げを
手伝ってもらっただろうと
考えられてます。

しかし、フランスの
ヘンリー4世の人生に関する

6部構成のシリーズに
属しているこの作品ですが、

政治的な理由から
完成する事はありませんでした。

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