ドラージュのタイプT

フランスの自動車メーカーである
ドラージュが1910年に製造した
タイプTという車両。

1328ccの4気筒エンジンを
搭載したリヤドライブの車です。

ドラージュは1905年に
ルイ・ドラージュにより
設立されました。

ちなみにドラージュというのは
フランスでよく使われる
人名の一つだそうです。

ルイ・ドラージュは自動車ビジネスの
成功のカギは

レースでの勝利にあると
考えており

速い車を作ることに
専念します。

しかし、最初から
うまくいくはずもなく

・1906年開催の第2回ロト杯
・1907年開催の第3回ロト杯

と、ライバルであった

シゼール・ノーダン
ライオンプジョー

に、かなわず惨敗。

その後、ヴォワチュレットGPと
呼ばれるレースが

地元のフランスで
開催されるようになります。

その時に必勝を目標に送りだしたのが
写真のようなタイプの車両です。

ヴォワチュレットGPでは
3台の車が導入されましたが

当時としては圧倒的な
平均速度である80kmをマークし
(普通の車は、最高速度が50km前後の時代)

2位:シゼール・ノーダン
3位:ライオンプジョー

を抑えて念願の初優勝を獲得しました。

その後も、数々の自動車を
世に送り出したドラージュですが

1935年に買収され
1953年に事業を終了。

残念ながら48年の歴史に
幕を閉じる形となりました。

オークションなどで
稀に出品される

ドラージュの自動車ですが
その希少性からか

車種や状態によるものの
1億円は軽く超える車両が
ほとんどです。

▼アクセス

コメント

タイトルとURLをコピーしました