ブリュッセルのオートワールドに
展示されていたフェラーリ 308GTS。
フェラーリ308は
1975年から1985年まで
製造販売された車種ですが
細かく分類すると
308GTB
308GTS
の2種類があり
1977年にフランクフルトの
モーターショーで308GTSが
追加発表されました。
ちなみに型番のSは
スパイダーを意味します。
近年の車種にも458など
スパイダーと名前が付いた
フェラーリがありますが
この頃からすでにスパイダーという
名称が使用されていました。
308GTBの初期モデルはボディの
材質にFRPと呼ばれる
技術レベルの低い
繊維強化プラスチックが
使用されていましたが
これは、当初の予定であった
スチール製ボディの製造が
ストライキが起きてしまった事が
原因で間に合わなくなり
仕方なくFRPでボディが
生産された事によります。
その後、1977年に追加された
308GTSからスチール製の
ボディとなりました。
この事から308GTSの「S」は
スチールの「S」と、
捉えたくなりますが
すでに書いた通り
308GTSの「S」は
スパイダーを意味します。
ちなみに、FRP製ボディから
スチール製ボディに
変更された事により
車重量が200kg近くも
重たくなったようです。
ブリュッセルのオートワールドに
展示されていたのは
スチール製ボディの308GTS。
そして解説プレートを読むと
最初のオーナーは
フランスの俳優の
ジャン=ポール・ベルモンド
と記載がありました。
ちなみに彼の息子は
1992年、1994年と
F1に参戦したドライバーの
ポール・ベルモンド。
ポール・ベルモンドは
フェラーリの所属歴もなければ
F1では正直なところ
パッとしない成績が続き
チームと契約できずに
F1を去る事になりましたが
このような車を所有する
父親のいる環境にあったからこそ
小さいころから
アマチュアレースに参戦をして、
F1まで登りつめられたのかも
しれませんね。
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