ルンダーレ宮殿は、
ロシアの女帝アンナに愛され、
貧しい貴族から
クールランド大公にまで昇格した
ビロン公の夏の宮殿として
建てられました。
宮殿の建設は1736年からスタートし、
1500人もの職人がルンダーレ宮殿の
建設にあたりました。
建築途中で、女帝が亡くなったほか、
ビロン公がリベリア流刑に
なるなどしましたが、
1768年に宮殿は完成。
内部は豪華なバロック様式ですが、
装飾はドイツ人彫刻家が
主に担当しました。
サンクト・ペテルブルクの
冬宮などを手がけた
イタリア人のラストゥレリです。
そのため、入場の際は、
靴にビニールを被せるのが
決まりとなっています。
ここで公の戴冠式が行われました。
金箔の漆喰彫刻はプロイセンの
彫刻家のJ.M.グラフによるものです。
知恵
力
正義
などのテーマを寓話的に
描いた天井画は、
イタリア人バロック画家の
F.マルティーニとC.ツッキの作品。
楕円形の磁器の間には、
45の台に東洋の磁器が
並んでいます。
滝をイメージして、
このような配置となっています。
ベッドの両サイドにある
タイルストーブは、
1740年製の古いものです。
床の寄木細工も見事です。
宮殿の中心に位置するだけあって、
公の寝室のバルコニーからは、
宮殿の庭園を一番キレイな
ポイントで眺めることができます。
別名、赤の書斎とも呼ばれます。
この部屋は、ルイ16世スタイルの
調度品でまとめられています。
J.M.グラフの手による
彫刻がキレイな化粧室の
「公夫人のブドゥアール」
公夫人の寝室から
隠し扉でつながっています。
当時は秘密の部屋でした。
ロココ調のドレスは、
現代では着ていく場所は
そうありませんが、
昔の衣装は飾りが多くて
豪華ですね。
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