レジデンツ
ここは、バイエルン王家である
ヴィッテルスバッハ家の本宮殿。
建築が始まったのは1385年ですが
ヨーロッパは、その時代ごとに流行の
様式を取り入れて増改築が行われる
事が普通のため
ルネッサンス
バロック
ロココ
など、かなり複合的な要素が詰まった
構造をしているのが特徴です。
あの
ナポレオン
モーツァルト
ゲーテ
も、このレジデンツに足を運び
その華麗な宮廷に驚嘆したようです。
このレジデンツが博物館として
一般公開されたのは
バイエルン最後の王である
ルートヴィヒ3世が退位して
王政が崩壊した1918年の2年後の
1920年からになります。
ミュンヘンも第二次世界大戦で
空爆の被害を受けましたが
建物の損傷はあったものの
館内の美術品は保護されていたので
無事に現代へと伝わる形となりました。
レジデンツ内ですが、さすがは
ヴィッテルスバッハ家の本宮殿
だっただけあり、かなり広いです。
大きく分けると
レジデンツ博物館
レジデンツ宝物館
の二つがあり、入場チケットも
それぞれで必要になりますが
両方とも足を運ぶなら、2枚セットの
コンビチケットを買った方がお得です。
チケット売り場では、オーディオガイドの
案内もされますが、残念ながら日本語版は
ありませんでした。
あと、コートやバッグなどはクロークに
預ける形となるので、なるべく身軽に
行った方がいいです。
写真は、フラッシュと三脚を使用しなければ
撮影が許可されています。
個人旅行は、この点ツアー旅行に劣ります。
英語版でもいいから、オーディオガイドを
借りればよかったかも。
真ん中に十字架があることを考えると
宗教的なアイテムっぽいですね、これは。
これとか木製だと思いますが
ほんと、手の込んだ造りをしています。
年代は1500年頃のもの。
巡礼者の方とかは、移動中は教会に
立ち寄ることが困難な事もあるため
このような、持ち歩ける小さな教会
みたいなアイテムは、博物館に行くと
多く見ることができます。
何百年前のものかは、分かりませんが
今でも色あせぬことはありません。
小さい扉がいくつかあることを
考えると、収納棚かもしれないですね。
宝物館も見ごたえあると思うんですが
別料金だし、みんなメインの博物館に
足を運んでいるのか、ガラガラです。
しかし、貸切状態で見学できるから
ありがたい。
この時代に電池なんてあるわけ
ないから、おそらく手巻きの
ゼンマイ式。
付属のカギみたいので
グルグル巻くのだと思います。
どんな音が鳴るのか気になる。
1243-1245年にプラスチック
なんてあるわけないし、
まさか象牙とかだったら
今や貴重な品です。
何か所か折れているのが残念。
ピクニックとかに使用して
いたのかもしれませんね。
以上で宝物館に展示されていた品々の
紹介を終えたいと思います。
今回紹介した宝物は、ごく一部。
館内には、まだまだ多くの見ごたえある
宝物が展示されています。
レジデンツに足を運んでも、付随の
宝物館には足を運ぶ人は少ないようですが
せっかく日本から遠く離れたミュンヘンに
行ったのなら、絶対に見逃せないスポット。
第二次世界大戦の戦火をくぐり抜けた
貴重な品々が展示されている宝物館は
オススメです。
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