大勢の巡礼者が訪れるファティマにあるバジリカ。
全体の雰囲気は、なんとなく
イタリアのサンピエトロを思わせます。
広場の収容人数は、約30万人以上。
それを聞いただけでも広さが実感できます。
なぜ、ここがそれほどまでに
人を集めるのか？
たぶんTVなどでも見聞きしたことが
ある人がほとんどだと思う
有名なエピソードが
ある場所だからです。
ファティマの奇跡とは？
第一次世界大戦中の1917年5月13日に
この場所で奇跡が起こりました。
9歳のフランシスコ
7歳のジャシンタ
10歳のルシア
の3人が丘の上で羊の番をしていました。
そのとき、突然空が輝き
聖母マリアが3人の前に現れました。
聖母マリアは、今後5ヶ月間、毎月13日の同じ時間に
この場所に現れることを告げて消えました。
翌月の6月13日に、3人とともに村人も
その場所に集まりましたが、何も起こりませんでした。
しかし、3人の子供には聖母マリアの姿が
見え声が聞こえたそうです。
ウワサは広まり、最後の10月13日には
7万人もの人が集まりました。
3人が祈ると、それまで降っていた雨が突然やみ
太陽が火の玉のように回りはじめました。
そして聖母マリアは3人にだけ聞こえる声で
この場所に礼拝堂を建てるように言い
3つの予言を告げたそうです。
1つ目は第一次世界大戦の終結
2つ目は死者の国への訪問
3つ目は恐ろしいことなので
口外することを禁止したそうです。
やがて聖母マリアの予言通り
第一次世界大戦は終結し、
フランシスコとジャシンタは
神に召されました。
その後、この地への巡礼が増え
1930年にはファティマが聖地として
認められました。
口外することを許されなかった
3つ目の予言は、最初TVで
聞いたときに気になって仕方が
ありませんでした。
環境問題で地球が大変なことになるとか
また世界大戦が始まるのかとか、
隕石が落ちてくるのかとか
自分で勝手にいろいろと考えていました（笑）
しかし2000年になって3つ目の
予言が発表されました。
それは、1981年のヨハネ・パウロ2世銃撃を
予言したものだったそうです。
敷地内の左側には
出現の礼拝堂
と呼ばれる
白いチャペルがあります。
ここが、聖母が3人の子供たちの前に
初めて現れたと言われている場所です。
新しくオープンした礼拝堂。
現代のもののため、モダンな
デザインとなっています。
モダンな礼拝堂。
外に建てられている十字架も
モダンなデザインです。
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