タリン旧市街の聖霊教会

R001153914世紀の半ばには、現在の姿にまで
改築が整ったとされている聖霊教会。

市庁舎と聖霊教団救貧院の礼拝堂として
使われていたとの記録も残されています。

R0011533聖霊教会には、宗教改革の破壊を
逃れた貴重な文物が収められています。

R0011537特に有名なのがこの祭壇。

ベルント・ノトケ(1435-1508)

の手による彩色された木彫りの彫像です。

この場面は、キリスト昇天後、
12弟子たちの上に聖霊が降った

「聖霊降誕」

のシーンを表現しています。

R0011535教会のステンドグラス。

昔は文字が読めない人も
珍しくなかったため、

ステンドグラスや絵画などに
宗教の場面を描いて、

文字の読めない人たちの
教化に使われました。

特に、ここ聖霊教会は
どちらかというと

貧しい人たち向けの教会として
重要な役割を果たしていました。

そのため、ステンドグラスのほかに
57枚の浅敷にも新旧聖書の物語が
描かれており、

「貧者の聖書」

などとも呼ばれています。

R0011532教会の外の大きな時計は
1684年に取り付けられた
タリン初の公衆時計があります。

四隅には福音書記者の彫像が
彫られています。

福音書記者というのは、

「マルコ福音書」のマルコ

「マタイ福音書」のマタイ

「ルカ福音書」のルカ

「ヨハネ福音書」のヨハネ

のことを指します。

このうち重複記述が少なく、
イエスの言葉がより多く
記述されているのが

「ヨハネ福音書」

他の3つはイエスの生涯について
多く記されているものの、
重複記述も多いようです。

そのため、興味があって読むのなら

「ヨハネ福音書」

とマルコ、マタイ、ルカのいずれか
一つを読むのが効率が良さそうです。

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