こちらの教会は、反宗教改革の
シンボルとして1583~1597年に
かけて建てられた
「ミヒャエル教会」
大通りに面したファザードには
歴代ローマ皇帝や聖人の像が
並んでいるのが特徴的です。
大天使ミヒャエルを讃えた教会
だけあって、悪魔と戦うミヒャエル像も
正面ファザードに飾られています。
ちなみに
Michael(ミヒャエル)は
ミハエル
ミヒャエル
ミカエル
などなど、いろいろなカタカナ表記が
されますが、同一の天使を表すことが
ほとんどです。
ただ、ヨーロッパの観光ブックには
英語読みのMichael(マイケル)は
さすがに見たことがありません。
大天使マイケル
だと、なんか親しみやすくなってしまうというか
威厳がないというか、なんか変ですよね。
この教会はアルプス以北では
最大の円天井を持つルネッサンス様式。
そのため、内部は豪華絢爛かつ
広々としています。
反面、この教会を建てたことで
建築費用がかさみ
国立銀行が破綻しそうになったと
言われています。
そんなミヒャエル教会も、第二次世界大戦で
被害を受けたため、
現在の建物は残念ながら
当時の完全オリジナルではなく
戦後に復興されたものになります。
ミヒャエル教会の正面祭壇の
右側には、地下へと降りる
階段があります。
ここから先は有料見学になりますが
ヴィッテルスバッハ家
の地下墓地となっており
見学することができます。
ヴィッテルスバッハ家というのは
バイエルン地方を発祥とする
ヨーロッパの有力な君主。
あの有名なハプスブルク家と
肩を並べるくらいの諸侯の家系です。
1749-1750
となるので、1歳で亡くなった
子供の棺のようです。
数多くの棺の中で、目立つ場所にあり
花束も一番多く置かれ、大きな棺で
目立つのが
ルートヴィヒ2世の棺
地下墓地の入口にも
ルートヴィヒ2世の写真が
飾られていましたが
ほとんどの観光客が
ルートヴィヒ2世を目当てに
この地下墓地に足を運んでいます。
彼は、ドイツ観光のハイライトとも言える
ノイシュヴァンシュタイン城など豪華建築に
力を入れた人物。
他にも、現在でも残り
多くの観光客が足を運ぶ
ヘレンキームゼー城
リンダーホフ城
なども建てました。
この3つの城のうち、
ノイシュヴァンシュタイン城
に関しては、
生前、ルートヴィヒ2世は
私が死んだらこの城を破壊
してくれと言い残したようですが
彼の死後も城は壊されることなく
現在は文化財として活用されています。
彼は医師とともに水死体となって
謎の死を遂げた人物。
自分の世界にのめり込み
昼夜逆転の生活を送り
一人で食事をしているのに
客人がいるかのごとく
独り言を語ったり
などなど、精神病ではないかとの
うわさもありましたが
鑑定した記録などは残っていないため
実際のところは、不明とされています。
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