最後の晩餐で有名なサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会

o0576043212574154158ここは「最後の晩餐」で有名な

サンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会

修復工事のため、ファザードが掛かって
全体像が見えないのが残念です。

o0480064012574154159教会は第二次世界大戦中に
連合軍の空襲を受け、
大きな被害を受けました。

そのため完全なオリジナルではなく
戦後に復興されて現代に至ります。

ダヴィンチが描いた有名な

「最後の晩餐」

に関しては、積み上げておいた土嚢のおかげで
被害を免れることができました。

o0480064012574155181世界遺産の「最後の晩餐」は
敷地内の修道院にある食堂の壁画ですが、

ここに関しては閲覧時間は15分と限られ
撮影も禁止されています。

また、人数にも制限があります。

入場者は「最後の晩餐」が描かれた
食堂まで行く間、案内があるまで
先に進むことができず

扉が開くごとに、少しずつ部屋を
進んでいき、最終的にようやく

「最後の晩餐」

に辿り着くことができます。

人数や時間制限をしているのは
人の吐く二酸化炭素が、

貴重な壁画に悪影響を
及ぼしてしまうため

作品保護のために、
このような措置が
取られています。

o0480064012574156267「最後の晩餐」までの道のりの間
各部屋には、このような写真の展示がしてあり
ここに関しては撮影が許可されています。

この写真は大戦時の爆撃で
破壊された様子を収めたもの。

「最後の晩餐」

の壁画の部分が奇跡的に
被害を免れた様子も分かります。

o0500027112574155927これは、ポストカードの画像ですが
中で見られるのが、この有名な壁画。

この壁画がある食堂は、ナポレオンの時代に
馬小屋にされてしまいました。

そのため、中央のキリストの下あたりに
出入り口が作られていたことが分かる
アーチ型の跡が残っています。

現在は、穴埋めされて閉ざされた状態に
なっていますが、もったいないですね。

当時、ナポレオンはこの壁画に価値を
見出していなかったので

躊躇なく壁をくり抜いて、出入り口を
作ったんじゃないのか?

なんて言われています。

o0500027112574155927最後の晩餐は、宗教の有名なテーマで

イエスが12人の弟子を前に

イエス「この中のだれかが私を裏切るだろう・・・」

とつぶやき

12使徒「なんですと!?」

と弟子たちがビックリするシーン。

この「最後の晩餐」は、多くの芸術家たちが

壁画
絵画
彫刻

などで表現しています。

ドイツのローテンブルクの教会にある
リーメンシュナイダーが彫った彫刻作品の
「最後の晩餐」も有名です。

また、観光地として無名な教会でも
中に入ると、最後の晩餐をテーマにした
作品が展示されていることが珍しくありません。

最後の晩餐は、

イエスが12人の弟子を前に

イエス「この中のだれかが私を裏切るだろう・・・」

とつぶやき

12使徒「なんですと!?」

と弟子たちがビックリするシーンを
表現しているだけと言ってはなんですが

数多くの「最後の晩餐」と

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の
ダヴィンチが描いた「最後の晩餐」の決定的な違いは

背景に仕組まれた完璧な遠近法にあります。

これは、画像では伝えることができず
実際に足を運んで体感するほかないですが

「最後の晩餐」が描かかれた
修道院の実際の食堂の壁

「最後の晩餐」の壁画に描かれた
作品上の壁

これが完璧にリンクをしているため

実際の壁の延長線上に壁画として
描かれた壁がある感じになっています。

なので!!

壁の向こうには、まだ先の空間が
あるかのような錯覚を覚えます。

そして、壁画から目をそらさずに
立ち位置を

中央→右側

中央→左側

と変えると、まるでアニメーションのごとく
壁画の壁が連動して動いているかのような
錯覚を覚えます。

これが、ダヴィンチが描いた
最後の晩餐にあって

他の数多くのアーティストが手掛けた
最後の晩餐にはない部分。

イエスと12使徒を描いただけでは終わらず
その背景の遠近法にまでこだわりのある作品。

絵画
彫刻
建築
土木
人体

その他の科学技術に通じ
広い分野に足跡を残した

ダヴィンチだからこそできる技?
かもしれませんね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました