17世紀の肖像画の主題には、
死にかけている子供を
描いた作品も多々ありました。
幼児死亡率が高いという事は、
両親は自分の子供が、
大きなった時の姿の
肖像画が描かれる機会が
ない事を意味しました。
その場合、子供の死後に
肖像画を依頼するという
選択肢が常にありました。
この絵の少年は、
左手に切り花の
つぼみを持っており、
早い死を象徴しています。
画家のルーベンスの娘である
クララ・セレナは、
1623年に12歳で
亡くなりましたが、
彼も若い命が失われるといった
事実に向き合う事となった一人でした。
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