ハイデルベルク城のオットーハインリッヒ館

1正面の彫像が配置されている建物は

オットー・ハインリッヒ館

と呼ばれる

プファルツ選帝侯
オットー・ハインリッヒ

にちなんで名づけられた建物。

現在は、ご覧の通り屋根もなく
上階は空洞状態。

反対側の空が、この位置から
見えます。

DSC00345建物の正面入口には
円形のメダリオンに

オットーの頭像が
彫られています。

1それ以外にも、オットー・ハインリッヒ館には
16体の彫像が飾られています。

これらの彫像は、後にハプスブルク家の
お抱え彫刻家となる

アレクサダー・コリン

という人物が手掛けたもの。

オットーは、それぞれの像に
自分の信条を託しました。

最上階から紹介していくと

DSC00343太陽神

DSC00344神々の王といわれる
木星を表す像。

一段下がり、3階の部分には

DSC00346農業神である土星。

DSC00347軍神である火星。

DSC00348愛と美の女神である金星。

DSC00349技能神である水星。

DSC00350月の女神像。

これは、手に三日月を持っている
ので分かりやすい。

一段下がり2階部分には
5つの美徳を象徴する
像が設置されています。

DSC00351権力

DSC00352信仰

DSC00353愛情

DSC00354希望

DSC00355正義

一段下がり、1階部分には
旧約聖書の英雄の像が
設置されています。

DSC00356ヨシュア

DSC00357サムソン

DSC00358ヘラクレス

DSC00359デイビッド(ダビデ)

これらの信条に基づき
国を統治したオットー。

オットー・ハインリッヒ館には
自らの信条とした神・美徳の
オンパレードです。

すべてこの通りになったら
オットー・ハインリッヒの名前は

歴史上、もっと有名になって
いたと思いますが、

やはり、そうは甘くない。

美化されたアレゴリー像の
ようにはいきません。

DSC00345オットーは浪費のかさむ
生活習慣で、破産の危機
に瀕します。

また

貸したお金が返ってこない
こともありました。

あまりに相手が返済してこないので
利子を上乗せしまくって請求したものの

相手は利子を払うことを拒否し
貸したお金のみの返済止まり。

お金の問題をいろいろと
抱えていたようです。

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