オットー・ハインリッヒ館
と呼ばれる
プファルツ選帝侯
オットー・ハインリッヒ
にちなんで名づけられた建物。
現在は、ご覧の通り屋根もなく
上階は空洞状態。
反対側の空が、この位置から
見えます。
オットーの頭像が
彫られています。
それ以外にも、オットー・ハインリッヒ館には
16体の彫像が飾られています。
これらの彫像は、後にハプスブルク家の
お抱え彫刻家となる
アレクサダー・コリン
という人物が手掛けたもの。
オットーは、それぞれの像に
自分の信条を託しました。
最上階から紹介していくと
一段下がり、3階の部分には
これは、手に三日月を持っている
ので分かりやすい。
一段下がり2階部分には
5つの美徳を象徴する
像が設置されています。
一段下がり、1階部分には
旧約聖書の英雄の像が
設置されています。
これらの信条に基づき
国を統治したオットー。
オットー・ハインリッヒ館には
自らの信条とした神・美徳の
オンパレードです。
すべてこの通りになったら
オットー・ハインリッヒの名前は
歴史上、もっと有名になって
いたと思いますが、
やはり、そうは甘くない。
美化されたアレゴリー像の
ようにはいきません。
オットーは浪費のかさむ
生活習慣で、破産の危機
に瀕します。
また
貸したお金が返ってこない
こともありました。
あまりに相手が返済してこないので
利子を上乗せしまくって請求したものの
相手は利子を払うことを拒否し
貸したお金のみの返済止まり。
お金の問題をいろいろと
抱えていたようです。
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