「十字架の丘」
と呼ばれるスポットです。
名前から分かるとおり、ここには所狭しと
大小無数のたくさんの十字架が立ち並んでいます。
といっても、ここは墓地ではないため、
死体が埋められているわけではありません。
記録では、最初の十字架は1831年の
ロシアに対する蜂起の後、
処刑や流刑にされた人々のために
立てられたとされています。
その後は、十字架の丘は抑圧された民族や
宗教の象徴として扱われてきました。
ソ連時代は、この丘は禁城とされ、
KGBと軍隊はブルドーザーを使って、
何度も十字架をなぎ倒し、
焼き払いましたが、
その都度、夜影に隠れては
新たな十字架が立てられるという
イタチごっこが続きます。
そのため、川を塞き止めて
水没させる計画や
発掘調査と称して丘を壊す計画も
立てられましたが、
リトアニアの当局内の人でさえ、
ここに手を付けるのをためらったそうです。
いったい、どれくらいの数の十字架が
立てられているのかは、誰にも分かりません。
ちなみに、ここの近くのお土産店では、
メッセージを書くスペース付きの十字架が
販売されているため、
観光客でも簡単に十字架を
残していくことができます。
神社に行って絵馬を買って、
「一発合格」
とか書く感覚に近いかも?
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