この広場ですが、元々は1世紀に
ドミティアヌス帝が造らせた
「ドミティアヌス競技場」
が元になっています。
競技場は79年に起こった火災で
焼け落ちた施設の跡地に造られましたが
80年に建設が決定され、82年から
86年に掛けて施工されています。
競技場は、その名の通り
主に陸上競技に使われましたが
217年に起こったフラウィウス円形闘技場の
火災後の数年間は、臨時で剣闘士競技が
催されることもありました。
ローマ帝国の末期には、施設の維持に
手が回らなくなり、観客席部分の建物は
貧しい人の住居として用いられ、
フィールドは集会場のような
利用をされたと言われています。
その後、人口も激減し、
競技場は廃墟となりました。
現在、競技場のフィールドだった部分が
ナヴォーナ広場となっています。
広場中央には、バロック時代を代表する
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ
が造った彫像があります。
これは四大河の噴水と言われる
彫像の噴水型のオベリスクで
4つの大河である
ナイル川
ガンジス川
ドナウ川
ラプラタ川
を擬人化したものになります。
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