数多くのアーティストが
テーマに取り上げる聖書の話に
受胎告知があります。
これは、大天使ガブリエルが
聖母マリアの元を訪れて
キリストを妊娠したことを伝え、
マリアがそれを受け入れる
出来事の話となります。
アーティストの数だけ
絵画や彫刻で表現されるテーマで、
特に有名なのは、
レオナルド・ダ・ヴィンチが
描いた受胎告知。
普段はイタリアで展示されている
作品となりますが、
日本でも特別展示された
事がありました。
アントワープに展示されている
ルーベンスが描いた受胎告知には、
バスケットに入った
猫が描かれていたり
マリアは、リビングルームで
過ごしていたりと
家庭的な雰囲気が
漂っています。
ルーベンスはイタリアに
滞在していた時に、
ルネッサンス期の
偉大な画家たちに
深く感銘を受けて
この絵の製作を
開始しましたが、
絵画のスタイルや色使い、
人物のダイナミックな
表現方法など、
イタリアで受けた影響が
随所に見られます。
この絵の見どころの一つが
聖母マリアが着ている
ブルーのマント。
これは、ウルトラマリンと呼ばれる
細かく挽いたラピスラズリから
作られた高価な顔料で
描かれています。
▼アクセス
コメント