製造年:1935年
製造者:Borsig
最高速:175km/h
全 長:26265mm
パワー:1736kW / 2360PS
重 量:130t
ワインレッドカラーの
機関車 05 001ですが、
これまでの蒸気機関車とは
ほとんど共通点がありません。
重量に関しては、130トンもある
今までで最も重い蒸気機関車に
分類されます。
そのため見た目にしても
非常に強靭に見えます。
この高速機関車の開発には
2つの目標がありました。
一つは自動車や飛行機の
発達により、
交通業界の競争が
激しくなったため
それに対抗する
必要がありました。
また、1930年代初頭には
列車の高速走行テストのため
150km/hを超える性能のある
機関車が必要でした。
新しい高速列車機関車の開発は
デザイン設計に定評のある
Borsig社が担当しています。
開発に当たって木製の
列車模型などを使い、
走行中の空気の流れを
研究する風洞実験が
行われた後、
1935年にBorsig社は
・05 001
・05 002
の2両を発売しました。
どちらの車両も
高速域での走行を
考えてデザインされた
フルカウル仕様です。
機関車の機械部分が
外からは見えない
状態ですが、
メンテナンスが
しやすいように、
カウルには多くの
フラップをシャッターが
取りつけられています。
高速機関車05 001は、
ニュルンベルクで開催された
鉄道ショーの
「ドイツ鉄道の100年」
で一般公開されました。
偶然の結果ではありますが、
1936年5月に、設計上の予想を
上回る200.4km/hを出して、
蒸気機関車の世界記録を
更新しました。
2年後に、わずかな差では
ありますが、イギリスの
機関車マラードが
202.8km/hをマークしたため
記録を更新されて
しまったものの、
それまでの間、
蒸気機関車の最速を
誇っていました。
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