サン・マルコ寺院
名前の通り福音記者のうちの一人である
マルコにささげられた寺院となります。
サン・マルコ寺院の由来
マルコは生前、エジプトのアレキサンドリアで
布教活動を行っていました。
マルコが布教をしたアレキサンドリアは
ローマ
コスタンティノポリス
に並ぶほどのキリスト教の中心地であったものの
アレキサンドリアがペルシャやアラブに
支配されるようになり、
立場が悪くなってくると、聖マルコの墓も
荒らされるようになってしまいます。
これではまずいという事で、828年にエジプトへと
東方貿易へ出かけたベネチアの商人が、
アレキサンドリアから聖マルコの遺体を
盗み出す作戦に出ます。
道中、商人たちは聖遺骸にキャベツや豚肉を
かぶせてカモフラージュしました。
その理由ですがアラブ人たちは、豚肉を
不浄なものとして嫌う傾向があるので、
よくチェックされずに、通関などの手をくぐり抜け
遺体が発見されるのを逃れるのが狙いです。
作戦は見事に成功し、その聖マルコの遺体を
安置するために、ベネチアにサン・マルコ大聖堂が
建てられました。
しかし、最初に建てられた聖堂は
976年の暴動により消失。
その後、978年に再建されましたが、
現在の基礎となっているのは
さらに後の、1090年代になって
建てられた聖堂となります。
その後、900年以上に渡り、
増改築が行われ現代に至ります。
発祥当時の完全なオリジナルでは
ありませんが
それでも900年以上もの歴史ある
サン・マルコ寺院。
ベネチアに観光で行ったからには
必見のスポットです。
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