ラトビアのリーガ旧市街にある
高さ123.25mもの塔が印象的な
「聖ペテロ教会」
13世紀に最初の教会が建てられて、
18世紀にはほぼ現在の姿に改築されました。
ちなみに、この教会の塔ですが、これまで
何度も火災に遭っては倒れてしまい、
何度も建て直されてきました。
17世紀に倒れたときは、塔が近くの家を押しつぶし、
8名もの死者が出たとの記録も残されています。
そんな災難続きの塔のため
面白い習慣が残っています!
塔が建て直されて、雄鶏がその上に取り付けられると、
建築責任者がその上にまたがり、
ワインを飲み干してグラスを下に
投げ落とす習慣がありました。
落ちて割れたグラスは教会の未来を
占う意味があり、破片の数が塔の
存続年数を表すと信じられていました。
そのため、落ちたグラスは、
できるだけ粉々に割れた方がいい!!
ということになります。
1746年にグラスが投げられたときは、
たまたま通りかかった荷馬車の
藁の上に落ちたため、
グラスは一片が欠けただけで
残ってしまいました。
さきほども記載した通り、割れた破片の数が
塔の存続年数を表すと信じられていたため、
一片が欠けたのみの今回の出来事に
町の人たちは真っ青になったそうです。
実際には、第二次世界大戦までは
何事も起こらず塔は存続。
そして、戦後のソ連時代に塔が建て直された時も、
この儀式が行われました。
そのときは、グラスは粉々に砕けて
町の人たちは安心したようです。
ってことで、現在の塔は第二次世界大戦後に
改修された、ヨーロッパの歴史から考えると
新しい塔になります。
教会内部はゴシック様式。
シンプルですが、この教会は梁がキレイです。
毛糸のような素材を使って人の顔を
描いたこの作品は、リアルすぎて、
ちょっとコワイ感じもします。
聖ペテロ教会の塔は、72mのところまで
エレベーターで昇ることができます。
料金は3ラッツ(約450円)となりますが、
昇る価値は十分あり。
ちなみに、昇る際の注意点として、
この塔は歴史上、何度も何度も倒れて
いるという事は忘れるのが一番重要なポイント(笑)
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