エヴォラ大聖堂
ポルトガルのエヴォラの町の
一番標高が高い場所にある
エヴォラ大聖堂。
古都エヴォラには多くの重要文化財が
残っていますが、このエヴォラ大聖堂は
1988年に世界遺産に登録されています。
エヴォラは
ローマ帝国の要塞都市。
↓
8世紀からはイスラム教徒の
支配下で商業都市として発展。
↓
12世紀にはキリスト教徒が奪還。
など激動の歴史がありますが
この教会はキリスト教徒が
支配した時代の
1184年から1204年にかけて
建てられたものになります。
といっても、最初からこのような形
だったわけではなく、
ヨーロッパの多くの古い建物同様に
増改築が繰り返されています。
ちなみに1584年にエヴォラを
訪れた天正遣欧少年使節の
伊東マンショ
千々石ミゲル
は、このカテドラルで、パイプオルガンの
演奏をしたといわれています。
こちらが、そのパイプオルガン。
これは1544年頃からあると
言われている古いもので
今でも実際に演奏に使用されます。
エヴォラ大聖堂の主礼拝堂。
多くの大理石が使用されていますが
緑 イタリア
白 モンテス・クラロス
赤 シントラ
から持ち込まれました。
多色で色鮮やかなため
見た目が豪華な印象です。
ちなみに
かつてはこのような祭壇ではなく
1718年から1746年の間に
全体が再建されたようなので
残念ながら
伊東マンショ
千々石ミゲル
らが、1584年に訪問した時に
見たと思われる祭壇とは
異なることになります。
そう考えると、昔から変わることなく
現在でも使われているパイプオルガンは
スゴイというか歴史を感じますね。
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