カルタゴ博物館

1ビュルサの丘にある
カルタゴ博物館。

周辺地域から出土した
遺品が展示されています。

ローマによって破滅した
カルタゴの地を埋め立てて
ローマの建築が進んだため

この地からは両国の出土品が
発掘されます。

そのため、博物館には、
ローマの遺品やカルタゴの遺品が
混在して展示されていました。

当時のローマもカルタゴも、
まさか敵国の遺品と自国の遺品が、

数千年後に同じ場所で展示されるとは、
思っていなかったでしょうね。

2ローマのモザイク。

3こちらは、フェニキア人が
信仰していたタニト神のマーク。

4顔からして、ギリシャ神話の
ポセイドンのようにも見えます。

5こちらは、ビーナスと一緒にいる
エロスっぽい感じ。

恋心をかきたてる黄金の矢と、
恋心を去らせる鉛の矢を放つ事で有名。

ちなみに、エロスはギリシャ語名で、
英語名になるとキューピッド。

恋のキューピッドという言葉から、
日本人的にはキューピッドの方が
なじみ深いですね。

6紀元前7世紀頃といわれる
スフィンクスの形をした壷。

ポエニ人も異文化を受け入れていた
事がうかがえる一品。

紀元前7世紀の頃はローマなんて、
まだちっぽけな国でしたが、

その後、大国となり第三次ポエニ戦役まで
続いたカルタゴとの戦争により、

ここカルタゴはローマに徹底的に
破壊されてしまいました。

それを考えると、目の前にある紀元前7世紀の
壷が現存しているというのは本当に貴重です。

7これはもう完全にローマのもの。

ギリシャ神話に登場する
戦いの神アテナ。

ローマ名だとミネルヴァ。

8ゆがみの全くないガラス製品。
製造技術の高さがうかがえます。

9電気がない時代には必須な、
明かりを灯すためのアルコールランプ。

10こちらはビュルサの丘の遺跡の模型。

ローマ人は破壊したカルタゴを埋め立てて、
その上に自分たちの建物を建築しました。

これは、下層部のカルタゴの遺跡と
上層部のローマの遺跡が分かる模型。

カルタゴの建物は、外壁など
建物の輪郭が分かりますが、

その上に建てられたローマの遺跡部分は
土台しかありません。

11当時の通貨。

12笛。

13当時のカルタゴの様子が
分かる都市の想像図。

カルタゴは、海軍が強い
国家として有名でした。

図に描かれた円形の軍港からも、
その様子がうかがえます。

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