高速列車 VT877

第一次世界大戦後、
列車の速度は

交通機関同士の
企業競争において
重要な要素となりました。

バスやタクシーなどの
道路の交通機関や

航空会社なども
追随してきたからです。

この時期に、鉄道業界は
新しいドライブ機構を
搭載した実験を行いました。

1931年6月21日に、
エンジニアの

フランツ・クルッケンベルクが
推進力のあるディーゼル駆動車の

「Schienenzeppelin(レール飛行船)」
を開発。

ハンブルクとベルリンの間で
230km/hを記録します。

ドイツ国営鉄道は、
1932年12月に
列車の配備を終えましたが、

運用が開始したのは
1933年5月の事。

その後、ナチス政権が
誕生した事で

列車は国威を示したり
プロパガンダ目的で
使われました。

ディーゼル駆動の
高速車両ですが、

ベルリン~ハンブルク~アルトナ
のルートに投入され
287kmの距離を138分で走破。

平均速度は125km/hでした。

ちなみに最高速度は
160km/hとなります。

ドイツ国内では
フリーゲンダー・ハンブルガー
とも呼ばれ

世界最速の定期列車として
知られるようになりました。

高速走行が可能な
フリーゲンダー・ハンブルガーの
利点を最大限に生かすため、

1935年以降、ドイツ国営鉄道は
ビジネスマンが1日で首都を
往復する事を可能にするために、

ドイツ全土へ、高速列車の
ネットワークを広げた結果、

どこでもディーゼル駆動車両が
使用されるようになりました。

第二次世界大戦が始まると
運用は停止されてしまったものの、
戦後は運行が再開。

1950年代半ばまで
ドイツ鉄道の基幹を
形成しました。

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